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2018年10月13日
リウェルト

こんにちは。
谷口です。


本日は修理メニューの1つ、リウェルトです。

リウェルト
リウェルト

リウェルトとはグッドイヤーウェルテッド製法ハンドソーンウェルテッド製法の靴に用いる修理です。

この2種類の違いは、ウェルト、アッパー、ライニングを、ハンドソーンウェルテッド製法は中底に「直接」縫いつけているのですが、グッドイヤーウェルテッド製法は中底に貼ってある「リブテープ」と縫っているところです。

リブテープは写真の靴の内側に見える白い帯のとこで、手で縫う作業を機械化するために必要なパーツです。
この「リブテープ」はちょうど英字の「T」のような形状をしており、これを中底に貼るため高さが出ます。
このためハンドソーンウェルテッドでは中底に5ミリ厚の革を使用していましたが、グッドイヤーウェルテッド製法では2~3ミリ厚の革しか使用できません。
そのかわりリブテープの高さが作る空間をコルクで補充します。

ハンドソーンウェルテッド製法と同じように履く人の足型をコピーしますが、中底だけでなく、コルクも含めて足型をコピーする状態になります。
また、靴が返る屈曲に対してリブテープが垂直に「T」字になっているため、歩行時の返りは悪くなります。

ですが、機械ですくい縫いできるので生産性は圧倒的によく、「アッパー・ライニング・中底を傷つけずに本底の貼り換え(オールソール)ができる」というウェルテッドシューズのメリットはそのままに靴の価格も抑えることができます。


ちなみに上の画像はオールデンのリウェルトになります。
オールデンは他の靴に比べるとすくい縫いのピッチ幅が狭くとても大変なんです。。

レッドウィング等(※オールデンやレッドウィングも殆どがグッドイヤーウェルテッド製法になります)のお見積やご相談の時によく伝える、「ウェルトが削れてしまう前には必ず修理に出して下さい」
それほどウェルトは大事な部分なのです。
この部分が生きていればどれだけミッドソールが削れていてもオールソール交換は可能です。

もし削れてしまっていた場合はリウェルトをすれば再度オールソール交換は可能になりますが、リウェルト=¥10,000〜と高額な修理になります。
削れていない場合でも年月によりすくい縫いの部分が緩んできてしまったり、アウトステッチを縫う際にすくい縫いと被って切れてしまったりと他の理由でもリウェルトが必要な場合もあります。

上記の理由でお困りな方はリウェルトする事でまだまだ履く事が出来ますので、是非ご相談下さい!!

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タグ :リウェルト

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Posted by BECKMAN神戸 at 00:17 │RedwingALDEN